彩園では、打ち合わせ・設計から施工・メンテナンスまで、すべてを自社で手がける「直接施工」システムを採用しています。
最初から最後まで担当のデザイナーが付くため、工事の途中で変更があっても、すぐに打ち合わせを行い対応させていただきます。工事完了後も、何かトラブルなどがあった場合は迅速な対応が可能。お客様のご要望をダイレクトに反映できるのが直接施工の大きなメリットです。
私たちが意匠を凝らした庭がお客様に満足をお届けできるよう、常に「イメージと違わないか?」と心を砕いています。その作品はさしずめ「嫁ぎゆく娘」。しっかりと根付いて早くその場所に溶け込んでほしい――そんな想いで日々の仕事に励んでいます。
私たちが「直接施工」にこだわり、お客様の満足を徹底的に追求するのには理由があります。
会社を立ち上げ、庭作りの依頼も少しずつ増えてきて、会社としても軌道に乗り、事業拡大に奔走していた時期でした。縁あって、あるお客様の新築外構とお庭を施工させていただくこととなりました。
ご相談をいただいた当初から、庭への熱い想いをお伺いし、その想いをカタチにしようと様々なご提案を差し上げました。
最終的には「私の感性」と「直接施工」に全幅の信頼を寄せていただき、全面的にお任せいただき、庭は無事に完成。施主様には大変喜んでいただき、私もいい仕事ができたと嬉しく思っていました。
しかしその後、庭にある不備が生じてしまい(100%私のミス)修復工事が必要になりました。また消毒やメンテナンスの件でも何度もご連絡をいただきました。
ちょうどその頃は繁忙期で、また諸事情もあり、ご連絡をいただいてもすぐにお伺いできない状態が続いていました。そんな事情もご理解いただきましたが、施主様には随分と我慢させてしまったことと思います。
それでもなかなかお伺いできず、連絡さえできずに時間だけが過ぎてしまいました。結果、長きにわたり大変ご迷惑をおかけしてしまい、さらに私の心無い一言がお心を傷つけてしまったのです。
施主様からは厳しいお叱りを頂戴しました。「あなたを信頼していたのに残念でなりません……」と。私を信頼していただいたお客様の気持ちを裏切り、失望させてしまったこと。
そして、何よりも本来癒しの空間である庭のことで施主様に悔しくつらい思いをさせてしまったこと。私は深く反省し後悔しました。
そのとき改めて、利己的な考えは捨て、お客様の真の満足を追求しようと強く思ったのです。売上がいくらとか年間施工実績が何件といった競争めいたものより、信頼してご依頼していただいたお客様のご期待以上のものを創造し、喜んでいただくことを何よりも大切にしたい……。
かつて造園修行を経て、独立した頃に抱いていた初心と庭作りの楽しさをもう一度思い出し、彩園の感性に共鳴していただいたお客様に精一杯尽くしたい……。
今後二度とお客様にこのような思いをさせてはいけない。
そして、庭作りの感動が何十年後も色あせないように――「直接施工」は、私たちが真っ直ぐお客様に向き合うための最善のスタイルなのです。